萩沢写真館/「街を歩く」

Hagisawa Photo Gallery with Machi wo Aruku

Symptom 20160908(№16)(お萩)  

再々掲Symptom16番

会議百景


「んと、ニュアンス?んーと、えーと、ほんで、ほんでもって繰り返しませんのでもう一度言うと、重要かなと思うものをいくつか8点あげました。そんでB5版の折ってある小冊子風の全部は読みません。英語ではない方です。」


「どうですか?よーしいいんじゃないですか?どうします?ではどうしますか?いいですか?もう一組ぐらいですか?いいですか?少々は仕方ないですね。これで終わりたいと思います。」


「ふざけんなよ!何言ってんだよ!今そんな話関係ねえだろ!てめぇ、弁護士にでもなったつもりか!当たり前の事言うんじゃねえよ!それじゃあ昨日の選考委員会の原案はいったい何だっつーんだよ!だったら一回、てめぇもやってみろっつーんだよ!お前ら全員、バカなんじゃねーの!?バカだバカ!バカども!!」」

category: 写真+テキスト(お萩)

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焼きそヴァー  

グロ画像っぽいけど焼きそば

category: 写真(篠有里)

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Symptom 20160906(№15)(お萩)  

再々掲Symptom15番

「文章38」


彼女はひどく憔悴した様子で言った。


「自分が磨耗しているのが分かるのよ。一日、一日と、少しずつ、本当に少しずつなんだけど確実にすり減っているのが。そのことを考えると気が狂いそうになるわ。ひどい焦燥感に駆り立てられるのよ。でも、それでも体が動かないの。どうしていいか分からないのよ。ただすり減るのを黙って見ていることしかできないの。」


そう言って彼女はガラス越しに外を歩く通行人をきょろきょろと目で追いながら、アイスコーヒーを一口吸い上げた。


「でもね、そうなのよ、きっと。私の中に乱雑に、うず高く積もる言葉。きっとそれにある日突然、天から一筋の光のようなものが射すわ。そして自然の成り立ちと同じように、それらを整然とした「体系」に並べてくれるの。ううん、その「体系」はもともとそこにあって、私はそれに気づいていないだけなのかもしれない。それを示してくれる天啓のようなものが、何かの弾みで私の頭に閃くの。そんな時を待っているのよ。」


僕に天啓が訪れることはなかった。日常との接点を見いだし、社会に慣れることで、僕はある種の力を回復していった。それは僕が病に伏したときに心から望んだ力だった。しかしその回復は同時に、ある種の閃きを失わせていった。ひどく鋭敏だった僕は、どんどん愚鈍になった。しかしそれが僕に見合った幸せなのかもしれない。


彼女はきっと天啓に導かれたのだろう。彼女は幸せだったろうか。

category: 写真+テキスト(お萩)

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赤いパンツの夢を見る  

赤パンツばんざい

category: 写真(篠有里)

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Symptom 「Insomnia」まとめ(お萩)  

再掲Symptomインソムニアまとめ

年が明けてからの7日間、僕はまるまる眠ることができなかった。といってもそれはとりたて苦しいものではなく、単に眠りが訪れないというだけであった。しかし、ちょうど1週間目にあった職場の定期健康診断でそのことを告げるとそのまま病院に行くように言われ、病院では医者から、そのまま仕事を休むように厳命された。そして僕は休職期間に入った。

眠れないというのは不思議なもので、初めのうちこそ少し焦ったりしたのだけども、次の日、特に眠気で生活が脅かされるというわけでもないとわかると、その焦りもなくなってしまった。それまで寝ていた時間にベッドに入り、灯りを消して一晩中、暗い部屋で、実際は暗くて見えない天井を眺め、朝がくるのを待つ。


眠れない日々はそれからさらに7日続いたが、特に健康上に異常がないとわかると、僕は仕事に戻った。

眠れなくなって15日目。仕事に出た最初の日の晩のことだった。自炊をしていると突然、呼び鈴が鳴った。ドアを開けると作業服を着た50前ぐらいの男が愛想笑いをして立っていた。

「いやーすいません、ちょっと間違っちゃいまして。すいませんが少し点検だけさせていただいてよろしいでしょうか?」と言った。僕は鍋に火をかけていたのでとりあえず上がってもらい、なんらかの「点検」をしてもらった。

僕は鍋から手が放せなかったので、男がなんの点検をしているのかよく見ることができなかったが、「これだこれだ、よし、これでよし」と言う声がベッドルームから聞こえた。

詳しい話もできず、どうも次の点検を急いでいるようで、男は「ありがとうございましたー」と靴を履きながら言うと、ドアを開けて去っていった。

鍋の火から少し離れるようになれると、僕は途中の部屋のそこかしこを眺めながらベッドルームへ向かった。

ベッドにはおそらく僕が寝なていない15日間、ずっと寝っぱなしだった男が寝息を立ててぐっすり寝ていた。どこで入れ違ったのか僕は眠らない方の僕で、このベッドに横たわっている僕そっくりの男はぐっすり寝てばかりの男だったようだ。

無性に腹が立ち、寝ている男の尻お思いきりけ飛ばすと、男は目を覚まして「ああ、もう15日か。じゃあ次はあんたの番だ」といって、ベッドから降り、僕を無理矢理ベッドに寝かした。それから15日間の記憶は、僕にはない。

category: 写真+テキスト(お萩)

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